ブルーリボン訴訟に関する和解協議についての協力要請

以下の文書を拉致議連に対して発出しておりますので報告します。
本件につきましてはメール登録を頂いている共同声明にご賛同を頂いている先生に対し、事前に案をお諮りし頂いたご意見を反映させて頂きました。

前段や背景についても説明させて頂きます。

 

ブルーリボン訴訟と原告側の思い

当会は立法権に属する先生方で構成されているため、みだりに司法権に立ち入ることはいたしません。
そのうえで「公有地である裁判所の敷地内で着用させないよう、司法という国家権力を持って命じられるという暴挙がありました。驚きと深い悲しみを禁じ得ません。」というスタンスをとっています。

原告側は訴訟に打って出るほどの思いがあり、単に和解という空気ではありませんでした。
しかし国側を相手にした訴訟は、勝っても負けても、拉致問題の解決を求めるにあたっての禍根となることも危惧していた次第です。
そのため当会としては、原告側の思いを汲み取りつつも併せて和解協議に場に応じて頂けないかという説得も行っておりました。

相当な思いと怒りをもった原告側は、簡単に和解案を選択することはありませんでした。
当然のことだと思います。

 

原告側が足並みを揃える

控訴審(二審)が進む中、原告側と丁寧な協議を続けた結果、奇跡的に和解方針において足並みが揃ったことはお伝えした通りです。
総論については和解としてお許しを頂くも、各論については多事争論があり原告それぞれに思いがありました。
事実として和解案も複数が提示されておりました。

その中で、11月16日において原告側が一丸となり、“一定の譲歩を含めて和解を希望”という形で整ったのであります。
早速、文案をわかる限りの先生に送付させて頂き、ご助言を賜りながら発出した文書が下記になります。

 

ブルーリボン訴訟に関する和解協議についての協力要請

令和5年11月17日

北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟
会長    衆議院議員 古屋圭司 様
事務局長  参議院議員 北村経夫 様

ブルーリボン訴訟に関する和解協議についての協力要請

 我が国の最優先課題である拉致問題に関連し、その象徴であるブルーリボンバッジが国賠訴訟となっていたことについて当会では深く憂慮しております。本件訴訟は、裁判所において、救う会などでも作成している同バッジを外さねば裁判を受ける権利すら認めないとする裁判官の判断に端を発し、これを法廷警察権の濫用だとする原告側との間で国家賠償請求訴訟となっていたものです。ブルーリボンを守る議員の会は、地方議員を中心に1800議席の賛同を得るに至りましたが、本件訴訟の推移については注目してきた次第です。
 当会が確認したところ、原告側は“一定の譲歩を含めて和解を希望”すると足並みを揃えていることが判明し、また裁判所にも和解案を提出したとの報告を受けました。同案は法務省側も把握していると伺っております。
 一介の地方議員とは言え我が国の政治家として思いを述べさせてください。ブルーリボンバッジを裁判官が除去することを是とする前例ともなる原告側の敗訴は、我が国の政治家として耐えがたい思いがあります。かと言って、国家の最優先課題としているところ、政府側が敗訴する姿を内外に晒すことも、北朝鮮を含む国外勢力に見せることは多大なマイナスがございます。国側が勝っても負けても、双方に傷つくことになろうと考えておりました。出口のない事態に胸を痛めていたところです。
 すでに控訴審に発展していたところ、にわかに和解の機運が高まってきたことを歓迎いたします。例えばバッジの除去を安易に命じたことに対して、一定の遺憾の意を示す等、双方が傷つかない形での解決を希望します。三権分立でございますので、立法職である拉致議連および当会が司法に介入することはできませんけれども、和解の重要性は私どもこそ重く受け止めるものと考え、拉致議連におかれましても法務省などへの行政との調整など、政府側との和解協議の進捗を注視して頂けますようお願い申し上げます。

ブルーリボンを守る議員の会
会長  小坪 慎也

 

西岡力会長の発言

11月16日段階において原告側がまとまったことを、救う会の西岡力会長に報告いたしました。
翌17日においては拉致問題に取り組む国会議員らが多数いる中において、ブルーリボン訴訟について原告側が和解の意思を示していることが伝えられました。

拉致議連に対して和解協議の協力要請を発出したことは、それを受けてのこととなります。
当会は地方議員を主とした広報啓発を軸としてはおりますが、ブルーリボン訴訟についても深く着眼してきた経緯があります。
これら原告側が足並みを揃えてくださったことについては、共同声明に名を連ねてくださった全ての先生方のご尽力の賜物です。この場を借りて深く感謝いたします。

拉致被害者の奪還に直接的に寄与できたわけではありませんが、前出文書のように勝訴であれ敗訴であれ判決が出てしまえば最終的にはどなたかを傷つけます。
お譲り頂いた原告の皆様に深く感謝するとともに、本件訴訟が拉致問題解決の一助となるような平和的な解決となることを強く期待いたします。

 

 

新たに名を連ねて頂ける先生は、下記より入力をお願いいたします。

 

この記事を書いた人
行橋市議会議員 小坪慎也

行橋市議会議員。当選三期。
保守系ブロガーとして活躍、月間30万人(最大値)の訪問者数を誇る。
正論など保守系雑誌にて寄稿。(救う会福岡 副代表)

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