私は、奈良県町村議会議長会にて会長を拝命しております新澤良文と申します。
「政治家の本当の死とは、その政策が消えたとき」という小坪会長の言葉に涙が出ました。私たち奈良の議員は、皆様にお詫びせねばなりません。安倍元総理という大切な方を、奈良は守り切れませんでした。本当に心から申し訳ない。
奈良県は、地方公共団体のうち市長会の並河健(天理市長)会長、市議会議長会の川田裕(香芝市議会議長)会長、そして町村議長会会長の私、新澤良文が共同声明に賛同をしております。県内の議長らも複数が賛同しております。
このような事態となり、奈良県の選挙において命を奪われてしまったこと、守り切れなかったこと。ただ悔やむばかりで、何も手につきませんでした。一時は、議員バッジを外すだけではなく、まさに身命を賭して責任をとらねばとすら迷った夜もありました。
守り切れなかった、申し訳なさ
小坪会長は、あの日、開票日において奈良に献花に訪れ、”後追い自殺みたいなことだけはするな!”と檄を飛ばし、現場の混乱した情報を取りまとめていきました。その論は、”個人の責任を問うな、誰もとりきれるものではない”であり、「組織として、皆で責任をとっていくしかない」でした。いま考えれば当たり前のことですが、当時の現場は大混乱にありました。精神的にも普通ではなかった。
選挙中は地方議員たちも捜査協力には応じきれませんでしたし、小坪さんの初動は警察の本格的な捜査の前のことでした。彼は黙ってはいますが、(警察発表以外の)詳細な情報を完璧に抑えています。現場で、私たちから。
奈良県の賛同者
本共同声明にまず賛同して行ったのは、安倍元総理が非業の死を遂げた、あの現場にいた議員たちでした。何度も報道される映像でうつっている多くの者は、地方の政治家たちです。苦しそうな安倍さんの血をぬぐったタオルを、どうしていいか分からず、ただ私たちは抱えていました。私自身も本当に短慮を起こしかけ、(私は選挙支援のため現場にいれなかったのですが)現場にいた後輩議員にも当たり散らしてしまいました。お恥ずかしい限りです。
誰もが平常心ではなく、私以外にもやり切れぬ思いが(身内に対しても)怒声・罵声となったとき、『誰か(実際に)詰め腹を切って天国で休めるか?』と当事者たちの心を抑め、足並みを揃えるきっかけをくれました。
誰かの勇気になりたくて
小坪議員が『いつか、奈良の政治家として役に立つ日が来る』との言葉をかけられましたが、その場では信じられませんでした。そんな日が来るのだろうか、と。
「ブルーリボンバッジを着用するという宣言」が始まったとき、「政治家の本当の死とは、その政策が消えたとき」という小坪会長のフレーズには思うところがありました。私は奈良の議員として、安倍さんの政策を絶対に風化させない。安倍元総理の政策は、私たちが守り抜くのだと覚悟を決めました。
この共同声明を集めるにあたって、”誰かの勇気になりたくて”という内部方針が決まったとき、私は心の中で「あの日、私も奈良の議員も、勇気をもらったんだよ」と思いました。
奈良県町村議会議長会
奈良県町村議長会の会長として、共同声明が発出されるやいなや、“ブルーリボンを守る議員の会”にお願いして西岡力会長につないでもらい、要請を町村議長会に発出して頂きました。奈良県町村議長会として動くためです。西岡力会長そして議員の会には即応して頂き感謝しております。
(実際の発出文書)
続く、市議会議長会。県議たち。
のち、奈良県市議会議長会に協力を要請し、市議会議長会も動いてくれています。市議会議長会の川田裕(香芝市議会議長)会長が賛同してくれました。すでに奈良県議も複数が賛同しております。これは、奈良県中の全ての地方議会に対して要請するという意味です。九月議会が開会するに従い、賛同者はさらに増えて行くと信じます。奈良の地方議員の覚悟を、私は信じます。私には、やらねばならないことがある。それは皆にお願いする事です。
並河健・天理市長は、市長という難しいお立場で決断してくれました。銃撃事件の直後、何が起きたか分からない現場で、咄嗟に安倍元総理が落としたマイクを渡してもらい、「看護連盟!」と叫んでいたのが並河市長です。熱中症対策のため看護連盟に応援に入って頂いていることを把握していたからでした。直後には何も分からないわけですから、あれ以上の対応はできません。けれども、私と同じく思うところがあったのでしょう。行政職というお立場を越えて、現職市長として共同声明に初めて賛同してくれました。
並河市長に賛同するに至った思いをお伺いしたところ「いかなる民族に対してもヘイト行為は許されるものではないと確信します。同時に、我が国にとって最も重要な人権侵害事案の一つである拉致問題の解決を願う象徴であるブルーリボンは、普遍的価値を持っており、特定個人の主張の正当化のためにも、あるいは中立性を損ねる存在としても扱われるべきではないと考えます。」との回答を頂きました。
流石、これが行政の長としての回答だなぁと感銘を受けました。首長は、公平かつ公正であらねばなりません。個々の議員ほどには自由はきかない、その中での賛同には並河市長には相当な覚悟と決断があったものと思います。私はよく知っていますが、本当に良い男です。あの日、あの場にいたことで、背負いきれぬ覚悟をもっての賛同だと思います。並河市長、私の無理を聞いてくれてありがとうございます。この御恩は、いずれ返します。
これは国賠訴訟にも関連するもので、軽々に議員の賛同が得られるものではありません。だからこそ、奈良から。私たちから声をあげたかった。繰り返しになりますが、奈良県では、市長会・市議会議長会・町村議長会の全ての会長が賛同しております。
全国の同志へ
各県の町村議会議長会の同志にお願いします。奈良の文書がどこまで参考になるかは分かりませんが、お力添えをお願いします。町村は、大きな街、政令市や中核市には予算規模では比較にはなりません。けれども、町村議会は926自治体(全国で約1700自治体)あり、過半数は我々の町村議会です。それぞれが選挙で選ばれた政治家です。賛同議員の数には自治体規模は関係ない。いまこそ町村議員として誇りをもって共に立ち上がって頂きたい。
我々も必死にやる。政治家の本当の死は、その政策が潰えたとき。
拉致問題は、絶対に風化させない。ブルーリボンは我々が守る。今度こそ、奈良は安倍元総理の政策を守り抜く覚悟です。奈良の思いは、全国の思いだと信じます。広めてください、伝えてください。
どうかご協力をお願いします。
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奈良県町村議会議長会 会長 新澤良文
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新澤良文議長会長の発信
ありがとうございます。
市議会から県議会さらに国会議員の皆さんのこころからの発信に私は勇気をいただきました
本当の意味での「国士」となって
全国に波動をひろげて下さい
宜しくお願い致します。
ありがとうございます。
希望がある。
感動の一言です。
奈良県の議員様のお働きに感謝しかございません。
小坪議員のブログも何度も何度も読み、
何度も何度も涙いたしました。
当たり前の事を当たり前にやるために
非難に堪え、
泥を被り、
黙々と目的達成のために、
動かれておられたことを初めて耳にし、
自身の不明を恥ずるばかりです。
ありがとうございました。
新澤議員、応援いたします!